ふきのゴマ煮

かしこい人が好きだわ、とか言っておいて、かしこくないのは私だったというオチ、が先日あって、大変落ち込んでいる。落ち込んでいるので、ブログもかけず、グズグズ過ごしている。毎回、恋愛に失敗する人は、なぜ何度も同じ失敗を繰り返すのかと思ってたけれど、わたしは仕事に関して同じ失敗をもう何十回も繰り返している。いいかげん、気力もない。男関係が(女関係が)うまくいかないひとを今後、責めるのは止めようと思う。本人にうまくいかない訳が多分あるのだけれど、(男の趣味が悪いとか、性格がじめじめしているとか)、ビッグが言ったように「性格だから」に落ちてしまうのだ。あたしが、職場で毎回うまくいかないのはその「性格だから」なのです。この性格を肯定してくれる人もいるだろうし、かしこくないと否定する人もたくさんいるだろう。落ち込む。今日は、仕事が休みだったので八百屋に買出しに行く。いつも同じような野菜を買っているので、たまには旬の野菜を買いたいなと思った。そこで、ふきとセリと金柑を買った。金柑は、八百屋のお兄さんとお客さんが会話しているのを聞いて、砂糖漬けにすることに決めた。ふきはゴマ煮にして、セリはおひたしにする。慣れないことなので、料理本を見ながら進める。(この料理本は高校生のころからある本で、料理は時間を越えて普遍なのか。)まず、ふきに塩をふって板ずりをしてからたっぷりの熱湯でかために茹でる。それから、水にとって皮をむく。茹でたふきの香りが漂うので、気分が高まる。皮をむくと、沈んだモス色だったふきが、透明のみずみずしい黄緑色になる。ふきの皮をむく作業は、だからとても気分がよかった。だし汁としょうゆと砂糖とみりん、練りゴマが入った煮汁を煮立てて、ふきを投入し、弱火で10分ほど煮る。ゴマの香りがすばらしい。料理というのはすばらしい。安いお金で創作が出来て、出来上がったものは確実に身体の足しになる。ああ、仕事なんて辞めて、家でうだうだ過ごしたいものである。